本物の天然ダイヤモンドって?特徴と見分け方

エンゲージリングの定番でもあるダイヤモンドの輝きには、うっとり見とれてしまうほど。ダイヤモンドには天然・人工の2種類あるのは有名ですが、違いをご存じですか?

最近は人工ダイヤモンドの品質も非常に上がっているため、一見どちらが本物かは見分けがつかないかもしれません。

この記事では、天然・人工ダイヤモンドの違いと見分け方を徹底解説します。

目次

本物の天然ダイヤモンドの特徴

ダイヤモンドは自然が作り出した「奇跡の結晶」と呼ばれる美しい鉱物です。

鉱物のなかで最も硬度が高い「10」を示し、ほかの鉱物とは一線を画した存在です。長い歴史のなかで、特に地位の高い人々に愛されてきました。今でもダイヤモンド以上に価値の高い鉱物は存在しないと言えるでしょう。

人工ダイヤモンドは低コスト多く生産できるため、希少価値は低く特別な価値はあまりありません。

本物のダイヤモンドの価値とは

すべての天然ダイヤモンドが高い価値を持ち、宝石になれるわけではありません。ダイヤモンドには品質を表す「4C」があります。4Cとは、

  • カラー
  • クラリティ(透明度)
  • カット
  • カラット(重量)

これらの項目で分類され、そのなかでもランクが上がるにつれ価値も高くなります。ランク分けは細かく設定されており、4Cトータルでダイヤモンドの評価が行われます。ひとつひとつ異なるためためダイヤモンド1カラット=○円というような相場は無いといえるでしょう。

人工ダイヤモンドとの違い

価値

本物のダイヤモンドと人工ダイヤモンドの大きな違いは、金額における価値、希少価値にあります。本物のダイヤモンドは小さな一粒ダイヤモンドのネックレスでも100,000円前後、キュービックジルコニアを使用したネックレスは10,000円程度で購入できます。

キュービックジルコニアは加工次第でダイヤモンドに匹敵する輝きを持ちますが、人工的に作れるため宝石としての価値はあまりありません。

成分

ダイヤモンドの成分は純粋な炭素です。一方、キュービックジルコニアの成分は、ジルコニウムの酸化物であるジルコニウムに、マグネシウム・カルシウム・イットリウムなどを加えたもの。成分がまったく異なります。

本物と偽物の見分け方

息を吹きかけてみる

簡単に見分ける方法のひとつが、ダイヤモンドに息を吹きかけるというもの。ダイヤモンドは非常に熱伝導率が高く、本物であれば一瞬だけ曇りますが熱がすぐに逃げるため、曇りもすぐに消えます。一方、キュービックジルコニア(ジルコン)やガラスの場合は、数秒曇り続けるようです。

ダイヤモンドを傷つけず気軽に見分けることができるでしょう。

水を垂らしてみる

本物のダイヤモンドは疎水性が高いため水をはじきます。本物のダイヤモンドに一滴だけ水を垂らすと、水をはじき表面張力を保つため丸い粒になっています。一方、人工的に作られたダイヤモンドの場合、疎水性が低いため水が広がってしまいます。

非常に小さなダイヤモンドでは試すことができませんが、ある程度の大きさのものはこちらの方法でも見分けることができるでしょう。

ほかにもある!ダイヤモンドの見分け方

確実に見分ける方法は、専門の鑑定機関に依頼することです。自己判断で「本物・偽物」を判別することはなかなか難しいでしょう。大切なダイヤモンドの真贋を鑑別するために、水をつけるのは気が引けますよね。

中央宝石研究所・AGTジェムラボラトリーの専門機関は、持ち込み・郵送での鑑別依頼が可能。webサイトや電話での申し込みができます。

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