宗派による数珠の違いって?宗派による数珠の特徴と持ち方

数珠の種類は宗派によって異なります。大きさや形状、珠の数が異なるため、あなたの宗派にあったものを選ぶのがベスト。自身の宗派がわからないときは、実家や親戚に聞いてみましょう。

ここでは宗派による数珠の違いと持ち方を解説します。

目次

宗派による数珠の違いとは

数珠の種類が違う

数珠はそれぞれの宗派で形状が異なります。この記事の下部で紹介しますが数珠には本式数珠と略式数珠があり、あなたの宗派にあったものを選びます。

自分の宗派を知らない方は、家族に「うちの宗派はなに?」と聞いておくといいですね。その宗派にあったものを仏具店・ネットショップで購入しましょう。

数珠の持ち方・作法が違う

一見、数珠は手に掛けているだけのように見えますが宗派によって数珠の持ち方が異なります。親指にかけるもの、中指にかけるものなどさまざま。法要の際には周りの人をみたり、動画で調べておくのがよいでしょう。

そもそも宗派って何?

仏教から派生した分派のこと

宗派とは、長い歴史のなかでさまざまな経緯を経て生まれたもののこと。仏教が日本で広まる間にさまざまな宗派が生まれました。仏教はインドで生まれ、5世紀中頃に日本に広まりました。

それぞれの宗派に特徴がある

それぞれの宗派の特徴は通夜・お葬式などの法要のときによくわかるでしょう。同じ仏教でも宗派が違うだけで、作法・マナー・信仰対象が異なります。「このお経はうちと違う」と思ったことのある方もいるかもしれません。

日本の宗派の種類とは

伝統的な仏教には13宗派ある

日本における仏教の宗派はたくさんあります。そのなかでも歴史が長く伝統的なものは13種類。さらには13宗派から56もの派あるとされ「十三宗五十六派」と表します。

浄土系には、浄土宗・浄土真宗・融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう)・時宗の4つ。禅系には、臨済宗・曹洞宗・黄檗宗(おうばくしゅう)の3つ。奈良仏教系には、法相宗・律宗・華厳宗(けごんしゅう)の3つ。密教系・法華系には、真言宗・天台宗・日蓮宗の3つがあります。

日本にあるのは仏教だけではない

日本には仏教以外にも宗教があります。神道・キリスト教・その他の宗教があり、歴史や宗祖、期限の国はさまざま。「自分はどの宗教にも属さない」という無宗教の方も、実家ではどこかの宗派に属しているかもしれませんね。

本式数珠の意味と役割

その宗派独自の数珠

本式数珠は、その宗派独自のルールに基づき作られた数珠のことです。自分の宗派を知っており、ちゃんとした数珠を持ちたいという方は本式数珠を購入することをおすすめします。

親類以外のお葬式に参列するときは宗派が異なることもあるため、本式数珠とあわせて略式数珠も持っておきましょう。

さまざまな形状がある

本式数珠は宗派独自の形状をしています。珠の個数や房の長さが異なり、珠の素材も違うようです。数珠は基本的に男性用・女性用と区別されていますが、なかには女性用の数珠がないものも。

略式数珠の意味と役割

どの宗派でも使用できる数珠

一般的な数珠といえば略式数珠のように片手で持てる、一輪の数珠をイメージするでしょう。略式数珠はどの宗派の法要でも使用できるため、社会的に法要に参列の多い方はこちらがおすすめ。

初心者にもおすすめ

「実家に数珠はあるけど今は持っていない!」「どれを選べばいいのか分からない」という方は、まずは略式数珠をひとつ持っておきましょう。大人になると急なお葬式に参列することもあるでしょう。

必ずしもお葬式に数珠を持参しないといけないということはありませんが、大人であれば数珠は持っておきましょう。略式数珠は、お手頃な価格のものもあるため、初心者にもおすすめです。

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