エメラルドは偽物は多いって本当?本物を見分けるためのコツ

宝石の中でも高価なエメラルド、エメラルドグリーンという言葉があるほどに美しく緑色に輝くパワーストーンです。偽物の宝石を本物だと偽って売る悪徳業者もあるため、偽物との見分け方を知っておくと購入時も安心です。ここでは、本物と偽物のエメラルドの違いなどを紹介します。

目次

エメラルドは偽物が多いって本当?

天然のエメラルドは傷が多く、結晶になるまでの段階で閉じ込められた内包物(インクルージョン)がある場合もあります。アメリカの科学者が天然のエメラルドと同じ成分でエメラルドを作った際には、傷もインクルージョンもないことから人工物と判明したくらい、天然のエメラルドは傷が多いです。

そのことから、わざと傷を作ったりインクルージョンを混ぜたりして、人工物と天然物との見分けがつかないようになっていきました。天然のエメラルドで傷のない良石はほとんどないため、人工物が出回りやすいです。

本物のエメラルドが持つ特徴

エメラルドの特徴

エメラルドは傷が多いため、何の処理もないままに美しいものはとても希少です。そのため、人工的に傷を隠す処理が施されている場合がほとんどです。傷にオイルや合成樹脂を含ませて目立たなくしていて、処理方法によっては経年劣化する可能性もあります。

全く処理が行われていない100%天然のエメラルドは「ノンオイルエメラルド」と呼ばれ、小粒のエメラルドでもかなりの値段になります。

人工処理されているエメラルドは、超音波洗浄などの過度な洗浄をすると色が褪せてしまったりするので、保存には注意しましょう。熱にも弱いため、熱湯や直射日光などにも当てないようにした方が安心です。

また、インクルージョンが多いエメラルドは傷つきやすく割れやすいため、衝撃を与えないように気をつけなければなりません。

パワーストーンとしてのエメラルド

エメラルドはかつてクレオパトラにも愛されたと言われる宝石で、ダイヤモンド、サファイア、ルビーと並び世界四大宝石の1つにも数えられます。叡智を象徴し、恋愛に対しても効果があるとされています。

幸せをもたらす石」とも呼ばれており、恋愛成就や家庭円満のお守りとしても人気です。浮気封じの効果があり、ビジネスシーンにも役立つと言われているため、恋人やパートナーに渡しておくのも良いでしょう。5月の誕生石の1つでもあるので、5月生まれの方へのプレゼントにもオススメです。

偽物?本物?見分けるためのコツ

エメラルドは傷があることが当然とも言えるくらいなので、傷やインクルージョンが全くないエメラルドは偽物を疑いましょう。

紫外線を当てた際の色味で判断することもできますが、天然物かどうかの鑑定はプロでも難しいため、素人目に判断するのは難しいです。

素人判断で購入するより、信頼できる宝石店や天然石店で購入した方が安心です。すでに持っている物が本物かどうか判断したいのであれば、プロに鑑定してもらう方が確実です。

本物のエメラルドを手に入れる方法

本物であれば、鑑別書と呼ばれる石の種類やデータ、概要が書かれた書類があります。天然のものか人工のものかも書かれているので、鑑別書によって判断することが可能です。人工的な処理はなされているのかなども記載されているため、安心です。

本物のエメラルドかどうか正確に判断するためには、鑑別してもらうと良いです。

宝石・天然石店で買い物をするときの注意点

エメラルドはカットの方法によっても色味が変わります。丸い山型のカボションカットなら濃い色、四隅をカットしたエメラルドカットなら透明感のある色になります。

また、エメラルドは日光の下か照明の下かでも色味が変化してきます。日光に当てた方が明るい色味になるので、身に付けることを想定しているのであれば、晴れた日に購入した方が自然な色味が分かります。

夜や曇りの日など日の光が当たらない中で買うと、購入してから色味が違うと思ってしまうこともあるので、注意しましょう。

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